ロサンジェルス・ドジャース 70's-80's
1981年ワールドシリーズ制覇の瞬間→(左よりヴァレンズエラ、イェーガー、ガーヴィー)
再びドジャースがワールドシリーズを制したのは88年だった。この年はなんと言っても23勝を挙げたオーレル・ハーシャイザーの活躍が目立った。MVPこそキャッチャーのカーク・ギブソンに持って行かれたが、最多勝とサイヤング賞に輝いた(アメリカではサイヤング賞は投手のMVPと捕らえられていてピッチャーがMVPを受賞する事は滅多にない)。そして有名なワールドシリーズ第1戦、ギブソンの代打サヨナラホームランで先手を取ったドジャースはアスレティックスを倒し、六度目のワールドチャンピオンになったのだ。タイガースでワールドシリーズ制覇の経験があったギブソンはこのシリーズの前に足を故障、スタメンから外れた。9回の裏、代打で登場しホームランを打ち、足を引きずりながら、そして右手拳を振り上げながらベース1周するギブソンの姿はドジャースタジアムのチケットにも印刷されたほどのメモラブル・モーメントなのだ。ギブソンはデトロイトでも荒っぽい事で有名だったし、人間的な評判は良いとは言えなかったが、やはり頼れる存在ではあったようだ。マウンドを降りると紳士そのもののハーシャイザーとは実に対照的だったと言える。
そして1995年、野茂がドジャースに入団し、一気に日本人の注目が集まる事になったドジャースだが、ワールドシリーズ進出は88年以来、果たしていない。
オーレル・ハーシャイザー
1988年の8月30日から9月28日まで投げた59イニング連続無失点というMLB記録を持つ。普段は非常におとなしい性格なのにマウンドでは闘志を剥き出しになり、自分を叱咤するために声を出すところからブルドッグのあだ名がついた。1958年生まれでドジャース入団は1980年。88年は23勝で最多勝とサイヤング賞受賞。トレードでインディアンスなどで投げた後、2000年のシーズン、41歳の年、再びドジャースに戻るがわずか1勝に終わり引退した。
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